外来診療

外来診療

症状をお聞かせください

 心や身体の不調を感じたときに、「こんな事くらいで受診してもいいのかな」、「どの科に行けばいいのだろう」などと迷われることはありませんか?

このページをそのような際の参考としていただければ幸いです。

どのような症状でお困りですか?

● 眠れない
 特別な出来事を控えていたり、悩み事を抱えているときに眠れなくなることはどなたにも経験があると思います。 原因が解決することによって解消される一時的な不眠は、特に心配されることはないでしょう。原因がはっきりしないのに不眠が続いて苦しい場合は、うつ病など様々な精神科疾患の可能性がありますので、精神科への受診をおすすめします。
● 気持ちが落ち込む、ゆううつな気分が続く
 明らかなストレスがあって気持ちが落ち込むという場合と、はっきりとした原因が思い当たらないのにゆううつな気分が続く場合があります。前者の場合、ストレスとなった出来事が解決可能なことであれば自然にゆううつな気分も解消されることも多いのですが、なかなか気分が持ち上がらない場合にはうつ病などの可能性があります。精神科への受診をおすすめします。
● 自分の悪口が広まっていてつらい、いつも誰かに見張られている、自分の考えが他の人に漏れている、他人の考えが勝手に入ってくる
 統合失調症をはじめとしたさまざまな精神科疾患の可能性が考えられます。このような状態が長く続くと、強い不安や恐怖感のために眠れなくなったり家の外に出られなくなるなど、通常の日常生活が妨げられてしまいます。できるだけ早めに精神科への受診をおすすめします。
● 人と接することが苦手、対人緊張が非常に強い
 人前で何かをするときに緊張するのはどなたにでもあることですが、あまりに緊張が強く、人前に出ることができなくなったり、職場や学校などの日常生活に支障がある場合には、社会不安障害などの可能性が考えられます。悩んでおられるなら、精神科への受診をおすすめします。
● 戸締まりや電気のスイッチが気になって何度も確認してしまう、手に細菌がついているのではないかと心配で何度も手洗いをしてしまう
 強迫性障害などの可能性が考えられます。確認や手洗いなどに費やす時間が長く日常生活に支障が出たり、やめたいのにやめられずに苦しんでおられる方は精神科への受診をおすすめします。
● もの忘れが多い・つらい
 高齢の方が若い頃に比べると物忘れをしやすくなるのは、どなたにでもあることです。しかし、「物忘れを人から指摘されても思い出せない」「慣れているはずの道に迷う」「これまでできていた身の回りのことができなくなった」など、ひどい物忘れがある場合には、精神科や神経内科への受診をおすすめします。徘徊がある、物を盗まれたと言って攻撃的となるなど、ご家族が対応に困ってしまうような症状があるときには、精神科への受診をおすすめします。
● アルコールがやめられない
 アルコールのせいで身体をこわしたり、社会生活に支障が出ていたりするにもかかわらずやめることができない方は、アルコール依存症の可能性があります。依存症については、専門的なプログラムを提供できる医療機関での治療が効果的であるとされていますので、まずアルコール医療専門病院に相談されるのがよいでしょう。(大変申し訳ありませんが、当院ではアルコール依存症の治療プログラムを提供いたしておりません)
● 突然、動悸がしたり、息が苦しくなるような発作がある。このまま死んでしまうのではという恐怖感がある。
 まず、一度内科を受診して心臓や肺などに病気がないかどうかを確かめたほうが良いでしょう。身体的に異常が認められない場合、パニック障害という疾患の可能性が考えられます。発作が繰り返し出現するようなら、精神科を受診することをおすすめします。
● 食欲がない、吐き気や目眩がする、体のあちこちが痛い、体重が減ったなど
 まずはじめに内科などを受診し、身体的な病気がないかどうか診察してもらったほうが良いでしょう。身体的な病気が見つからないにもかかわらず症状が改善しない場合には、うつ病など精神科疾患の可能性もありますので、精神科に相談することもご検討下さい。
● 突然、意識を失って倒れた
 早急に脳や心臓の病気ではないかを調べる必要があるでしょう。脳神経外科や循環器科のある病院で検査を受けることをおすすめします。
● 手や脚の動きが悪くなった。手足がふるえる。転びやすくなったり、飲み込みが悪くなった
 パーキンソン病など神経内科で診療する疾患の可能性があります。まず、神経内科のある病院で診察を受けたほうが良いでしょう。