第1病棟は病床数60床で、慢性期の患者様、身心の休息が必要な患者様、又各病棟から転棟された患者様が社会復帰を目指し退院に向けて準備する病棟です。薬物療法をベースに多種のプログラムやレクリエーションを取り入れた作業療法を行います。
退院支援においてはご本人だけでなくご家族や医師・看護師・他職種のスタッフが参加するケースカンファレンスを行いながら患者様にとってより良い退院となるよう努めております。
退院後も安心して生活できるよう生活技能や対人技能の向上を目的とした活動を行うデイケア、あるいはうつ病なので休職・離職された患者様の復職・再就職を目的として行う復職デイケア(FROG)、認知リハビリテーション(ブレトレ)やスタッフが自宅に赴きサポートをする訪問看護へ引き継ぐなど、退院後の生活を含めた看護・介護を行っております。
第2病棟は、特殊疾患病棟60床です。入院患者様の8割は精神科の疾患があり、介護認定3~5(車椅子~寝たきり)の方が療養されています。胃瘻(PEG)のある患者さまや寝たきりの患者様の栄養管理・全身管理を行っています。また、比較的病状が安定した患者様は、身体看護、生活援助(食事介助・入浴介助・トイレ誘導など)を受けながら、季節毎のレクリエーションを通じて機能の維持を目指しています。
第3病棟は、療養型50床の病棟です。院内において、唯一内科病棟であり、呼吸器科、消化器科の医師が常勤しています。
亜急性期の患者様が多く、中心静脈栄養管理の患者様が半数を占めております。その中で患者様の生活の質を高めるため、カンファレンスを開き、患者様やご家族のニーズを確認し、看護計画をたて、実践に結びつけております。
第4病棟は、症状が不安定となり地域での生活が困難になった認知症の方に対し、症状にあった対応方法、生活環境調整や治療を専門的に行います。生活機能訓練やレクリエーションも充実しており、穏やかで活動的に生活していただいております。
入院期間は短くなじみの地域で過ごせるよう、患者様、ご家族の状況に合わせた退院後の生活を支援しています。
第5病棟は精神科療養病棟(閉鎖病棟)で、比較的入院経過の長い患者様が過ごされています。全49床のうち、統合失調症の患者様が約8割を占めております。
ご自宅はもとより、グループホームやケアホームなどへ患者様が退院できるよう退院支援に力を入れております。また、患者様が退院後も自立した日常生活が送れるよう、病棟日課や作業療法を通じて支援を行っております。
大谷地病院の最上階にあるのが第6病棟です。病棟の機能は、精神科救急入院料病棟(閉鎖病棟)で、救急時の受け入れを迅速に行っています。
病床は46床で、入院される患者様の年齢層も、10歳代から90歳代と幅広く、また身体合併症を伴った患者様にも対応できるようスタッフを配置しています。
入院時より、早期に社会復帰出来るよう多職種と協働し、退院前訪問看護も積極的に導入しています。病棟スタッフは患者様の1日でも早い回復、退院を心から願い、看護・介護を実施させていただいております。