施設長　宮本　宏

　私は長らく急性期病院で仕事をしてまいりましたが、平成18年4月1日に〔介護老人保健施設ナーシングヴィラ大谷地〕の施設長に就任しました。高齢社会のいま、人は助け合って生きているということを実感しております。医療・介護・福祉にたずさわる者は特に「他人の痛みを感じること」ができなければならないと考え、自分自身いつも心がまえているところであります。

　高齢者の方はさまざまな合併症をかかえていらっしゃる方が多く、薬物に対する過剰反応や副作用が現れやすいといった特徴があります。また臓器の機能不全が潜在的に存在し、水・電解質異常、低栄養などを起こしやすいため、病状が急変することもあります。幸い当施設は、大谷地病院( 精神科・心療内科・内科) が併設しておりますので、病院の専門医・看護師との連携が良く出来ており、24時間安心できる体制を整えています。

　近年、医療・介護分野の技術には著しい進歩がみられておりますが、当施設のスタッフは技術の研鑽と知識の吸収に精励し、老健施設設立の趣旨に基づき包括的ケアサービス、リハビリテーション、在宅生活支援などに取り組んでおります。利用者様主体の質の高い介護サービスの提供に心がけ、利用者様のニーズにきめ細かく応える施設をめざして、これからもスタッフ一同頑張っていきたいと考えております。